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大阪常磐会大学・短期大学部
初夏のオープンキャンパス vol.1
2024 5/3 fri.

10:00~12:30(大学・短期大学部)
13:30~16:00(大学)

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「人形浄瑠璃」を鑑賞しました

11月7日、常磐会短期大学の特色ある授業「人権概論」のプログラムの一つとして、「人形浄瑠璃」を鑑賞しました。

ここ10年ほど、滋賀県長浜市「冨田人形共遊団」の皆さまを本学にお招きしています。人形浄瑠璃は、三味線の伴奏と太夫の語り、そして人形遣いによって、舞台上の人形に命が宿る伝統芸能です。コロナ禍での中断や学内リモート公演なども経て、今年は、学生たちの目の前での迫力ある上演が久しぶりに実現できました。

冨田人形共遊団は、今から190年近く昔、当地を訪れた阿波の人形芝居の一座が大雪で興行できず、宿賃の代わりとして置いて帰った人形を発祥として、地域で継承されてきました。地元での定期公演や国内各地の公演を始め、海外公演や人形浄瑠璃を学ぶ海外からの留学生をこれまで約400人受け入れるなど、長年にわたって多彩なご活躍を続けられています。

団長の阿部秀彦さんを始め、団員の方々にお越しいただき、冨田人形の歴史や、人形浄瑠璃の魅力などについてお話を伺った後、演目「傾城阿波の鳴門 巡礼歌の段」を、本学大アリーナに設営した舞台で上演していただきました。普段なかなか生で触れることのない伝統芸能ですが、人形と語り、三味線が織りなす、親子の哀切な物語に、学生も教職員も引き込まれました。その後、希望する学生が舞台上で人形を実際に持って動かす体験をさせていただき、江戸時代から受け継がれた人形の精巧な作りに驚いたり、3人での独特の遣い方を楽しみながら試したりしていました。団員の方々が人形を持って客席の学生たちの元を回り、丁寧に説明をしてくださると、どの学生も目を輝かせて人形に触れたり、質問をしたりして、演目が終わってからも和やかな時間が流れました。

保育者を目指す本学の学生たちにとって、保育・幼児教育と深い縁のある「人形」を通じて、人形浄瑠璃の物語と、伝統芸能を育み受け継いできた人々の営みに思いをはせる貴重な機会となりました。