常磐会学園は、昭和2(1927)年に常磐会幼稚園が創設されたことから出発しました。その起源となるものは、大阪府尋常師範学校女子部と大阪府女子師範学校の同窓会「常磐会」が結成されたことです。この同窓会名が、付属園、短期大学、学園大学などその後の関係学校の名称となりました。「常磐会」は、人間形成の基礎を培う幼児期の教育が重要であるとの考えから、常磐会幼稚園創設に続けて、昭和28(1953)年「常磐会幼稚園教員養成所」を設置し、昭和30(1955)年「学校法人常磐会学園」が誕生しました。
常磐会短期大学は、昭和39(1964)年に開設され、今年度は創立58周年を迎えます。創立以来、建学の精神「和平
知天
創造」のもと、乳幼児教育者・保育者を養成し、世に送り出してまいりました。豊かな情操・高い知性と教養を身につけること、特に乳幼児教育者・保育者としてのすぐれた資質を培うことを教育姿勢としています。
常磐会短期大学に隣接する常磐会学園大学は、平成11(1999)年に開設されました。平成23(2011)年度より教育者育成に特化した国際こども教育学部国際こども教育学科において、豊かな人間性とより高い専門性と実践力を備えた小学校教諭、幼稚園教諭、保育士の養成に取り組んできました。新しい施設と設備が次々と完備されることにより、学生の多様なニーズへの対応し、少人数による斬新な指導が一層効果を発揮しています。
幼保連携型認定こども園常磐会短期大学付属いずみがおか幼稚園、認定こども園常磐会短期大学付属常磐会幼稚園は、平成26(2014)年、27(2015)年と相次いで園舎を竣工しました。新園舎は現代的で乳幼児にふさわしい生活や遊びが展開できる設計です。常磐会短期大学付属茨木高美幼稚園も、現在建て替え中で認定こども園としての準備を進めております。付属3園は今後、短期大学・大学との連携を密にしながら、子どもを中心にした保育を行ない、認定こども園として先進的な役割を果たしてまいります。
平成27(2015)年に、常磐会幼稚園に併設した「常磐会学園こどもセンター」が誕生しました。地域の子育ての交流の場を設けたり、子育て支援に関する最新の情報を発信したり、学生等に子育てに関する実習の場を提供するなど、地域の子育てに資する場として有効活用されています。
このように、常磐会学園には、常磐会短期大学、常磐会学園大学、常磐会短期大学付属園が3園、こどもセンターなど、乳幼児教育を学修するための施設や設備が整っています。そして、子ども・学生の視点を大切にする教職員がいます。この教育環境を存分に生かして学修を深めてほしいと願っています。常磐会学園はこれからも、保育・教育への情熱と社会貢献へのミッションを掲げ続けてまいります。
今後、更なる常磐会学園へのご支援をよろしくお願いいたします。
理事長プロフィール
文化科学専攻 修士(学術)
幼児教育
常磐会短期大学 幼児教育科卒業
放送大学大学院
文化科学研究科 修士課程修了
大阪市立幼稚園 教諭
大阪市立芦池幼稚園、東小橋幼稚園、田川幼稚園、
愛珠幼稚園、日本橋小学校付属幼稚園の各園に勤務
大阪市教育研究所 研究員
大阪市立幼稚園 園長
大阪市立日東幼稚園、立葉幼稚園、
菅南幼稚園の各園長を歴任
大阪市教育委員会指導部初等教育課 指導主事
大阪市立幼稚園退職
常磐会短期大学に勤務
常磐会短期大学付属常磐会幼稚園長を兼務
(~2012年3月)
実習指導室長
(~2015年3月)
幼児教育科 学科長
(~2019年3月)
常磐会短期大学教授を退任
常磐会学園理事
日本保育学会
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昭和2年創立。90年の長い歴史のなか、平成27年より幼稚園型認定こども園として認定。子どもたちの探究心や創造力をかきたてる環境が整った新園舎で保育を行うなか、1〜5歳児の子どもたちが生活を共にすることで互いに育ち合いながら日々生活を楽しんでいます。
昭和46年創立。「子どもがまんなか」を基本に、自己肯定感を育み自分も友だちも大事にできる子どもをめざし一人ひとりを大切に0〜5歳児の一貫した教育・保育を行っています。愛されている安心感のなかで、意欲的に生きる力を育みます。
昭和30年創立。「豊かな心とたくましい体を育てる」という教育方針のもと、遊びを中心として子どもの心に寄り添い、主体性を育てる保育を展開しています。満3歳時保育や、預かり保育など、子育て支援も充実しています。