私が勤めている園は自由な感じが特徴ですね。行事中心じゃなくて子どもが中心の園なので、制作もやりたい子どもだけやったり。あと体づくりを重視しているので、特徴的なのは裸足保育ですね。

私たちは履いてますけど、泥遊びのときなんかは一緒に裸足になってます。みんな夏でも元気に駆け回ってますよ。そういう子どもの自主性を育てるところが気に入ったというのもあるんです。

それは先生の個性で随分雰囲気が変わりそうですね。

高岸さんはちょうど1年目が終わったところなんですよね。保育士1年目はどうでしたか？

実習は大変でしたよね。今も実習記録を見ると必死だったのがよくわかる（笑）。でも働いてみると、実際子どもより大人と関わることが多いなというのを実感しましたね。

それは私も最初に思いましたね。1年目は2歳児を担当したんですけど、20年目のベテランの先生もいたので、本当にできることが違いすぎて。保護者の目も気になったし、できるだけ些細なことも伝えるようにしてました。

新入園で新しくきた子どもを受け持ったときって、子どもにも泣かれるし、きっとお母さんも泣く泣くだと思うんですけど、帰るときに「今日この時間は泣かずに遊んでましたよ」とか様子を伝えると「先生、本当にありがとう」って。そんな保護者の一言でがんばろうって気持ちになりますね。

学生時代の行事って大事だったんだなって今になって思います。体育祭での創作ダンスでは、曲選びに隊形移動、衣装づくりなんかを自分で経験したおかげで、肌で覚えてるんですよね。入学時に買ったハサミ、使いやすくて今も使ってるんですよ。

振り返ってみると人生で一番濃い2年間を過ごしたなと思います。私は通学時間が長くて、アルバイトもあったし友達とも遊びたいし、課題もあるし、忙しかったけれど、社会に出ても忙しいのは同じ。スケジュール調整能力がすごく養われたんじゃないかなと。

本当に感謝しかないですよね。先生たちがいつも親身になってくれるし、親友もできた。入学してすぐのフレッシュマンキャンプで出会った友達とは今も定期的にご飯を食べに行ったりも。今の私があるのは常磐会短期大学のおかげだなと思ってます。