卒業生インタビュー

保育者として
活躍している卒業生

若手、だけどもう新人じゃないそんな2人が今思うことは…

卒業して2年と3年。
職場にもすっかり慣れ、もう“新人”とは言っていられない時期を過ごす2人には、
同世代だからこそ共感するところもたくさんあったり、
就職後の現場の違いに驚いたり、話が尽きません。
そんな2人にそれぞれの現場の話や在学中の思い出を語ってもらいました!

トークメンバーTOKIWA CROSS TALK MEMBER

  • 幼児教育科 2016年3月卒業

    岡本 衣実さん

    私立幼稚園 勤務 (大阪府貝塚市)

  • 幼児教育科 2015年3月卒業

    松岡 華澄さん

    私立認定こども園 勤務 (大阪府大阪市)

学年表記は取材時点のものとなります

あなたの職場はどんな園ですか?

松岡

私のところは「のびのび保育」が特徴で、これしなさいとかきっちり決め込まず、自由遊びの多い園ですね。それに畑でいろんな野菜を作っているので、種まきから収穫まで、子どもたちみんな自然に触れて育ってます。

岡本

畑があるの、いいですね。というか、すごい。じゃがいも、玉ねぎ、そら豆…手帳に収穫予定がびっしり!

松岡

いろんなものを作ってるので(笑)。田んぼもあって、収穫したお米を昔みたいにすりつぶして脱穀したりするんです。

岡本

やっぱり全然違いますね。私の園はモンテッソーリ教育を取り入れていて、年齢ごとではなく縦割りで全学年が1クラスにいるんです。保育の内容も一斉ではなく個別。子どもがやりたいときに保育者が関わるスタイルです。

松岡

違う年齢同士が日常的に関われるのはいいなと思います。同じ年齢だけのクラスだと、そこでの交流が大半になりますもんね。でも、子どものやりたいタイミングに合わせるとなると、季節の行事での制作なんかはどうするんですか?

岡本

そうですね。そういったときは1人ひとりのやる気に合わせながら、どこかのタイミングでやってもらうという感じです。

在学中の2年間、どんな学生だった?

松岡

もともと人前で話すのが苦手だったんです。でもオープンキャンパスの学生スタッフをやったらだんだん楽しくなって、今は仕事でも堂々と話せるようになりました!

岡本

私もオープンキャンパスで学生スタッフやりましたよ!学生広報スタッフという立場でスタッフブログを書いたりもしていたので、文章を添削してもらったりしたのが今とても役立っています。

松岡

何が一番思い出になってますか? 私は行事が楽しかったんです。クラスのみんなで放課後や朝に練習して、本気で取り組んだおかげですごく仲良くなれたんですよね。体育祭で作ったTシャツは今でも大事に着てます。

岡本

私は入学したときから海外幼児教育研修でオーストラリアに行くことを決めてたので、やっぱり印象に残ってますね。向こうではこんなおもちゃ使うのかとか、こんなに絵の具使っていいんだ、と驚きの連続。同じクラスの友だちが6人参加していて、今でもご飯を食べに行くくらい仲良くなりました。

松岡

いつの間にかもう卒業して4年目。でも実は家が近いので大学にはよく来てるんです。

岡本

私も年1回は来ていろんな話してますよ。やっぱり先生との距離が近いので、授業以外でもすごくお世話になったんですよね。

松岡

実習の後もよく話を聞いてくださって、くじけずにやってこられたのは本当に先生のおかげ。放ったらかしにせず一生懸命話を聞いてくれたからだと思ってます。

幼稚園の先生ってどうですか?

松岡

すごくいい仕事だと思います。もちろん大変なこともあるけれど、悩みも苦労も忘れるくらい良かったと思うことがたくさんあります。

岡本

好きなことを仕事にできるって、いい面もあるけれど、嫌に思ったら好きな気持ちまでなくなりそうで怖い。でもうまくいかないときも子どもの笑顔を見たらがんばろうと思えるんですよね。

松岡

子どもの成長を見届けられるのってやっぱり嬉しいですよね。前に年長さんを受け持ったとき、卒園してからランドセルを背負って会いにきてくれて、泣かずに通ってるって聞かせてくれたのが本当に嬉しかったんです。

岡本

それ嬉しいですね! 年度の初めに喋れなかった子どもが1年でしっかり喋れるようになったり、成長を見るのって本当に日々感動です。行事前に「忙しそうだね」って子どもに言われて「私、最近笑えてないな」って気付かされたことがありました。子どもは先生のことよく見ています。

松岡

教わることも多いですよね。お片付けしない子どもに言い聞かせてたら、他の子どもが「みんなで協力した方がいいよ」ってその子どもが動きやすくしてくれたりして。小さくてもいろんなこと考えてます。

岡本

卒業前も働いてからも「子どもはかわいい」という点は変わらないけれど、それだけでない部分をしっかり見てあげないといけないなと感じています。外出先で親子の姿を見たら、保護者の方の接し方が気になったりするようになりました。これはもう職業病ですね。

松岡

確かに、見えてくるものが保育現場で働くと変わりますね。行事や活動で外から見ているだけではわからない準備なんかの地道な仕事もそう。実習ではわからなかった部分です。

岡本

それでも最初に言ったように、子どもと関わるこの仕事はやりがいと幸せがある、いい仕事。日々生活していたら子ども同士の人間関係が育まれていく。だからこそ「ありがとう」と「ごめんね」をちゃんと教えたいと思います。

松岡

私も1年通して感謝の気持ちを教えたいと考えています。友達にやさしくするのもいいけれど、やさしくしてもらったときに「ありがとう」と言える子どもになってほしい。私自身も言葉にするように心がけてます。