はじめての「せんせい」
実習への疑問や不安なこと。
センパイたちに聞いてみました。
PROFILE
-
1回生 南部 和希さん
奈良県立生駒高等学校 出身 -
1回生 俵谷 すずほさん
大阪府立貝塚高等学校 出身 -
2回生 川端 茉莉さん
大阪府立金岡高等学校 出身 -
2回生 長谷川 衣里さん
大阪府立藤井寺高等学校 出身
子どもたちが見ているのは、
私たちも楽しんでいるかどうか。
- 俵谷さん
初めて実習に行ったときはとても緊張したし、子どもとどう接したらいいかわかりませんでした。同じ子どもとばかり遊んでしまったりして。
- 長谷川さん
それは私もすこく不安でした。朝の会で並ばせたり、「いただきます」の声をかけたりっていう何気ないことでも、いざ自分が段取りを進めるとどうすればいいかわからないんですよね。先生がいつもどんな声をかけておられるのか、メモを取っておくといいかもしれません。
- 俵谷さん
当たり前と思うような小さなことでも、きちんと書き残しておくことが大切なんですね。
- 南部さん
私は今までの実習でピアノを弾いたことがないのが不安で、自信がもてません。
- 長谷川さん
緊張は100%します(笑)でも子どもたちが見ているのは、私たちが楽しく過ごしているかどうか。だから、まずは上手に弾くことよりも、子どもと楽しむ気持ちを大切にしたほうがいいんじゃないかな。私がピアノを弾き間違えたときには、子どもたちが「先生がんばって一!」って応援してくれました(笑)
- 俵谷さん
なごむ(笑)私もピアノがあまり得意じゃなくて、実習でも間違ってしまったことがあります。でも歌でつないで流れを止めなかったら、子どもたちは気にせず盛り上がってくれて。私たちがオドオドすると子どもたちも落ち着かなくなってしまうけど、前向きな態度を見せれば、みんなついてきてくれると思いますよ。
1回生の俵谷さん•南部さんから、今後の実習について先輩に聞いてみたいことはありますか?
南部さんが聞きたいことは?
- 南部さん
なんでも援助してあげればいいというわけじゃないということに気づきました。同じ月齢・年齢の子どもでも、発達のスピードはまちまちなんですよね。羞替えひとつとっても、自分でぜんぶできる子もいれば、ボタンだけは自分で留められない子もいて。何もかも私がすると成長を妨げてしまうから、1人ひとりの子どもに合わせてどのくらい手伝うかを変える必要があるんだなって思いました。
- 俵谷さん
わかる!私は最初に1歳児のクラスを担当して、そのあと3歳児を受け持ったんですね。3歳ともなるとトイレも朝の用意も自分でできている子もいるし、みんな自分からどんどん動き回るから、赤ちゃんと違って何をどうしてあげればいいのかわからなくて戸惑いました。
- 川端さん
子どもの成長のスピードって本当に早くてびっくりするよね。2回生の実習では、「幼児観察記録」といって1人の子どもの追跡記録をつけるんです。1人をよく見ることで成長の過程をより深く理解できるから、そこからまた接し方もわかってくるんじゃないかな。
- 長谷川さん
いろいろな子どもたちがいるクラスをまとめるために、先生方がどんなふうに連携されているかを見るのも大切だと思う。子どもたちの前に立って話している先生だけじゃなくて、次の行動にスムーズに移るための準備をされる先生もいる。それぞれが自分の役割を果たすことで、1日の流れをつくられているのだと思います。
- 川端さん
子どもたちがうれしい言葉をたくさんかけてくれるとき。「先生だいすきー」とかいってもらえると、がんばってよかったなって思います。私のほうから積極的にかかわろうとするほど、子どもたちもかかわってこようとしてくれると感じました。
- 長谷川さん
子どもたちの成長にかかわれる保育者って、本当にすばらしい仕事だよね。実習は大変なこともあるけど、それ以上に子どもたちと一緒に過ごすのはすごく楽しい。実習での経験は貴重なことばかりだし、すべてが将来のためになると思います。
- 俵谷さん
実際に子どもに接してみて、初めてわかることがたくさんありました。先輩がアドバイスしてくれたように、私も子どもたちと積極的にかかわりながら、一緒に過こす時間を楽しもうと思います。
- 南部さん
私は授業で覚えた手遊びを、子どもたちが喜んでくれたのがうれしかったです。常磐会短期大学の先生は、保育者としての経験が豊富な方ばかり。手遊び以外にもたくさんのことを教えていただけるので、次回の実習に向けて、自分の引き出しを増やしておきたいです。